野獣という名の.

授業で、意味の通る英語を話す能力のない自分を忘れ、ついむきになって的を得ない発言をしてしまった。こうやって言語能力は向上するのです、と宣教師のように説かれようが、気にするなと云われようが、後悔と羞恥心は消えない。どっと疲れて帰宅、レッスンのための練習をする。外界も人間も嫌いでは決してないのだが、やはり所詮内向的なインドア派なのだなあ、と日が落ちて暗くなった自室でぽつねんと、ひとり思う。

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カカオ含有率86%、というベルギー産チョコレートを買ってみた("BRUT"と銘打たれている。辞書によると、極辛口、甘くない、という意味で載っているが、形容詞化して「野獣の様な、残忍な」とあるのが面白い)。確かに「高濃度のカカオ含有食品」としてはさすがに深みがあり美味しい(下手もの並の苦さ、という程ではないから、普通にコーヒー好きなら口に出来るレヴェル)。しかし、チョコレートとしてはどうだろうか。苦い中にも独特の程好い甘味があってこそチョコレートという菓子である訳なので、苦いばかりではチョコレートとして「美味しい」という評価をつけるには苦しい。
コートドールという、象のマークのついたベルギー産チョコレートが、好きだ。薄さ、味共に丁度良く気に入っている。より薄いリンツ(どこの国産か失念)というのも美味しい。
そろそろチョコレート中毒に気をつけねばならない。特に疲れ気味の時等は。