ひとりのクリスマス.

久々に朝から大雪で、交通機関は大幅に乱れ、セミナー会場に行き着くのも一苦労を要した。例によって、吹き付ける雪混じりの向かい風のなか、走り回った。
雪が積もり始めた道に風が吹きつけ、白い波が立ち起こった。二社のセミナー終了後、雪は道で凍り始め、石橋はスケートリンクと化し、案の定足をとられた。滑って頭を打つ事はなかったのが救いであるが、一年のうちニ、三回はやってしまうから油断ならない。
酔っ払いが滑って頭を打ち、そのまま寝込んでしまって凍死する、という事故が増えるのではないか、とわざわざ予測を立てる自分が分からない。

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mp3があると便利なのか、とMedia Player10の機能を見ていて初めて思った。データで音楽を持ち歩く時代だが、やっぱり「もの」で存在していないと些か不安なカイコシュギな私でもそう思った。

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弾き方が「あたま悪い」。それに耳も悪い。よって、なかなか改善できない。

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街で「LOVE定額」の広告、赤いハート型のカード、を貰った。「愛している」相手がボーダフォンを持っていなかったらば、「換えましょう/換えてもらいましょう」。そうなる事は当たり前であり知っているは、恋人に合わせて電話を換える時代なのか、と必要な事は云わぬ広告に意見を求めた。時代なのか。そして換えるのか。
ボーダフォン同士で有効です、という注意書きが、どの広告にも申し訳なさそうに極小の字で書かれている。ほぼ当たり前の事なのだから、恐縮がらなくても良いよ、とかえって鬱陶しく思う(何かあるのか、と読みたいのに、字が小さすぎて読み取れない苛立ち)。
しかし、どの会社でも当たり前化しているシステムを、こういうかたちと名前で出すとは、企画者もなかなか頑張ったのではないか。

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世間の喧騒に身を委ね、クリスマス当日に騒ぎ立てる事に気分が向かなかった為、単に楽しく呑む機会があれば良い、という事で早々と呑みに行った。大学の授業終了日で、大学近くの居酒屋は混雑するかと思ったが、店は空いていて寛ぐ事が出来た。「いつも通り」おでんに熱燗2合ずつをゆっくり味わい、終いはキムチ鍋でしめた。こうして喧騒の季節も小さな喜びも静かに味わう事が、ひとりの価値観、ふたりの価値観なのだ。クリスマスイヴとその当日はひとり、街の喧騒と各媒体から流れるクリスマスソングの中で、また静かに過ごす事だろう。
贈り物は、機会があれば誰にでもしたい質であるので、今回は本を二冊(普段読書の習慣がないひとには、写真の多さと趣味に合った内容で選ぶ)贈った。贈り物と包装を選ぶ楽しさを忘れたくない、と毎度思う。