頑張れよ.

てくてく、という言葉は好きだ。誰が造ったのだろうか。歩いている感じが、物凄くする。
服を買わなくちゃ、と殆ど義務感で探し回って疲労し、今日はとぼとぼと歩いた。冬期休暇の間の長期貸し出しを利用し、図書館から6冊も借り出してしまった為、鞄が重い。何をやってるんだ。何となく、格好悪い。
「頑張れよ」と声に出して云ってみたら、わりに元気になった。自分を責めるような重さで以って云うのではなく、軽い調子で口笛のように放つのが良かった。落ち込む事もそりゃああるさ、まあまあそう泣かずに、頑張りたまえ、と云って、再びてくてく歩いていく。