「近い将来」の決断.

起床し準備、セミナーに一社行き、書店をふらついているうちに時期に日が暮れ、帰宅して一日を終えた。
自社商品へのこだわり、理念について、異常な程強調される。実体のすべては商品であり(何だか「八百万の神」的--神が宿る自然物すべてを崇拝する、かの様な)、会社の「かたち」がイメージとして把握出来ない会社も珍しい。輪郭がはっきりしている意識に対する、霧中の無意識に沿う商品ライン、でもありつつ、その会社自体が靄の様だ。謎多き会社である。
会場で初めて、全国転勤可能限定の採用枠、という事を知った。(大抵エントリーする時点で勤務地を確認するのだが、この会社についてはそこそこの志望度であった為か見落としていた)
よっぽど会社への志望度が高まった場合を除いて、全国転勤は考えがたい。しかしもし入社意志が固まってしまったら、或いはもし面接で転勤について尋ねられたら、自分はどう決断するのだろうか。そう考えると眠れなくなってしまった。自分の意志や状況だけでは決定出来ない点が難しい。結局は自分の好きなようにする事になるだろう、その事を思うと余計に暗くなる。

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珍しくPHP文庫や知恵の森文庫など、実用書を立ち読みし、人の息遣いが聞こえる事に苦痛を覚えて(実用書の棚は立ち読みする人が多いので、混み合うから嫌だ)新書の棚に移る。極めてベタだがまあ良いだろう、脳の話は専門分野とも関係があるしと思いながら『バカの壁 (新潮新書)』を手に取りレヂスタァに置きに行く。帰宅後すぐに読んでしまった。バカの壁、というものの存在を肝に銘じた。日々何となく感じている事ではある。
しかしこういう本は、成る程、と感じても、鵜呑みにしない事が肝心だ。思考の範囲に壁を拵えては楽しくない。