ふたりらしい日.

贈り物をあげたくなったので、以前から買い揃えておいたものを使い、準備した。チョコレエトにこだわる必要も、ショコラティエが作る美味しいチョコレエトを買う必要も意義も見出さなかった為、チーズケーキを作った。ひとがこの間カフェに行った時に美味しそうに食べていたので、「間違い」はないだろう。履歴書とウェブエントリーシート送信で時間がなく、手作りキットに頼る。一時間もかからないケーキづくりも(焼き時間を除けば、3分クッキングだ)、万人が満足する無難な味付けも、物足りないしくだらない。いつになったら時間を自由に使えるようになるのだろうか。とりあえずそれは、出来上がった。ほとんど自然に生じた。「作った」感じが全くしない。
渡した結果、手作りキットの有能さと「おいしい」、お礼の言葉が返ってきた。私にとっては、「これぐらい」で良い日だ。日頃の感謝と想いが伝われば良いだけの日である。特別には甘くなくて良い。
晩御飯はお好み焼きで、やはり甘さ等ない。スーツに匂いがつく、皺になる、と云っているのに、頓着しない様子が、そのひとらしい。そんなに一気に食べると喉が渇く、と云っているのに、二切れを数分で飲み下す様子が、いじらしい。