コートの釦.

うかうか寝過ごし、陽が高くなってから起きる。早い時間に家族で外食(愚弟の大学合格祝い)の予定が入っており、それまでに出来た事といえば、コートの釦つけかえ6個くらいだから情けない。
去年祖母から古いが良質のコートを貰い受けた(この間タグを見ると、オンワード樫山、と書かれており、仰天した。が良質だけに、ところどころ虫に喰われて穴が開いてしまっている)のだが、予めついていた金の縁取りのある釦を、普段づかいには派手だと感じて、黒い釦に付け替えていた。が、今年再び引っ張り出してみると、今度は黒い釦が地味に思え、この日元の釦に戻す事にしたのだ。
釦つけの機会は滅多にないので、咄嗟に巧い縫い方を思いつかない。3つ目くらいまではうまく縫えず、一旦6個目まで終えてから、再度ほどいて3個縫い直した。(いい加減、布地がよれそうだ)そうするうちに、折角の休日の陽が沈んでいってしまった。
家族の会話は弾まない上に、噛み合わない。いつからこうなのか、もしくは前からこうなのか、知らない。黙々とコースを消化した。構えない時の方が話しやすいのかもしれない。

                              • -

メモ
裏釦→表の釦→裏釦→表の釦→数回巻きつける→裏釦→表の生地に出て結び