写し取られた世界.

uopus2006-03-18

先日雑居ビル内古書店にて購入した、雑誌『BRUTUS』(2001年九月号 「NARA,MURAKAMIは、世界言語だ!」特集)をざっくり捲る。
奈良美智の描くちょっと拗ねたような女の子の雰囲気が、私に似ている、と以前好きだった人が、好きになった最初の頃に云っていた。その前から、氏の描く画のキュートさに惹かれていたから、悪い気はしなかった。尤も、「似ている」と云われた時から、もっと好きになったのだが。
BOMBAY SAPPHIRE(ジンの一種)のすばらしい広告(※写真参照 コピーとボディーが下部に有)を見て、思わず一瓶欲しくなった。先日はZIMAの容貌に惹かれて買いたくなったし、ウィルキンソンに至っては結局買ってしまった。だって、瓶も中身も綺麗なんだもの。
広告と云えども、こういう風に勝手に写真に撮ってしまって良いのか、知らない。法の規定事項は、無知は有罪になる。電話で写真を手軽に撮る事が出来る時代こそ、著作権をもっと世間に知らしめるべきだと思う。

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雑誌名の表記について、「」なのか他の書物同様『』で括るべきなのか、ご存知の方教えて下さい。

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近くに、ひと所属団体の演奏会があり、そこにかこつけて、同じく聴きに行く予定の部の同期で呑みに行くか、という提案をメッセンジャー上で交わした。御飯を軽く食べた後、バーに行きたい、そんな事を云ってみたらば採用された。さすがは同期一の酒豪である、彼女の辞書から「酒」という語、コミュニケーションの選択肢から「会ったら呑む」という項が消える事は無いだろう。日本酒も良いけど、洋酒もね。(若気の至りで浮気心)

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書類を締め切りに間に合わす為に、提出先最寄りの郵便局まで行ってきた。途中、風に煽られ持っていた封筒が手を放れて後方に吹き飛ばされた。縁起が悪い。
怪しさを拭いきれない会社の面接をキャンセルし、空いた時間は郵便局から一駅先にある博物館で展示を観た。有名な名画の、アルプスを駆けのぼる(実際の道は険しく馬では登れない為騾馬を用いたらしい)ナポレオンの、顔がタレントのもっくん(本木さん)に似ていた。眉間のあたりと表情の作り方が。
確かに名画や貴重品揃いだが、王侯貴族の肖像や持ち物のコレクションは、些か見飽きた感じがする。単に私のアンテナの感度が、疲労によって落ちていただけかもしれない。早朝に電車に乗り込み、知らない街では時々迷った…というより最初から方向が分かっていず、当てずっぽうにどきどきしながら歩いたのだから、疲れるのは当然の事の様に思える。
午後には大阪に戻って予定をこなし、地元に帰る途中図書館により本を数冊借り出し持ち帰る。鞄と本をまとめた袋と自分を、濡れぬよう平等に傘の下に収めるのには苦労した。結局紙ものと読みさしの本数冊を入れた鞄、図書館の本を入れた袋を優先的に、雨から守る。こんな雨の日に本を抱えて帰る自分は、少しおかしい。持ち帰るのに苦労し筋肉痛になっても、借りたいと思ったその日に借りなくては、気持ちが収まらないのだ。
つい寄ってしまう、都会の駅の古本屋で三千円分程欲しい本を発見してしまった。が、食費と交通費を出す事で精一杯の時分に、さすがに本に三千円もつぎ込む事は出来ない。また来るからずっとここにいてね、と云って去る。かわりに『日本語八ツ当り (新潮文庫)』を連れて帰る。 そろそろ読書熱が冷めてきつつある。

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3府県先の駅で見かけた椅子の列、かたちと色合いが可愛らしい。