炊飯器と旅をした.

面接に行く。説明会も面接も恐らく採用行程もすべて、社長がされている会社は、珍しいと思う。緊張はしなかったが、話につかみ所が全くないので精進せよ。

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日本語八ツ当り (新潮文庫)』を読了す。一々気にしていると喋れなくなりそうだが、読み物としては面白いし、肝に銘じておくべき事を沢山掘り出す事が出来た。特に「広告(コピー・ライター)なんて大嫌い」な氏の見解は、胸に留めておきたい。広告、公文書、新聞の悪文や偽ユーモア、卑俗な駄洒落による紙面の無駄遣い等を、氏は特に嫌う。しかし8、9割くらい厳しい事が書き連ねてあるが、残り1,2割はおちゃめな氏が顔を覗かせている為、辛辣過ぎて読むのが辛い、という印象を受ける事はない。
ちなみに、江国香織のエッセイ集に、氏から日本語について何かと細かく厳しい注意を受けていたエピソードが載っている。『泣かない子供 (角川文庫)』だったかと思う(この本は、誰かに貸したきり、戻ってこない)。

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数日後卒業式の後、先輩達の為にお茶会が催される事になり、御飯もの担当が回ってきた。二十三人分の御飯を準備する為に、引退した部から炊飯器を一台借りる。炊飯器を抱えて電車に乗り、炊飯器を抱えて待ち合わせ場所のコーヒーチェーンに入り、炊飯器を抱えて買い物に付き合い、炊飯器を抱えて帰宅した。大して重くなかったので、悪い気はせず(変な気はしても)、炊飯器との旅を楽しんだ。

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先日風に吹き飛ばされた書類が、選考を通過した。