アンテナ感度、鈍る.

システムエンジニアを募集している会社の説明会に、興味本位で行ってみる。職人やエンジニアといった、手に職がつく仕事は、気に入れば仕事に没頭して邁進するタイプの私には向いている気がする。いくら教育制度がしっかりしていて、一から挑戦出来る体制が会社にあるとは云え(実際はどうか知らないが)、殆ど使った事のない脳の分野を今更仕事用に開拓するのは無理な気が、やはり途中からし出す。そもそも、プログラミングに興味を見出す事が出来るのか、甚だ疑問で、私なんかが入社するくらいなら、もっと本気でSEになりたい人が入社すべきだろう、そんな気持ちになった。その後数理のみの適性試験が行われ、一番苦手なところをつかれたので、こちらが迷うまでもなく、縁は向こうから断たれた。
その後テストセンターに行って、また受検した。数理的思考が先の試験で覚醒したらしく、なかなかうまく回答出来た。SPI問題集を解く作業も、少しは楽になってきた。

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時間を潰す為に、ファーストフードチェーンでコーヒー、ポテト、アップルパイ、というよく分からないが安く上がってまあまあ腹ごなしにはなる組み合わせを摂る。カロリーからしてみれば、ハンバーガーの方が低いのだが、まだどうしてもあのパテを食べる気が起こらない。

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電車に乗る前に書店に寄るも、「新刊チェックアンテナ」の感度が悪く(疲労の所為だろう)、目には見えているが手に取ったりインプットする気力がないので諦める。『ku:nel』と『装苑』を購入して帰る。電車の中で「江国姉妹の往復書簡」を読んだが、その後読み進める気が起こらず、自室の片隅で裏返っている。
贅沢は出来ない為書籍費も気遣う必要がある、そう考えると、アンテナも鈍るらしい。冴えていて何か引っ掛かってきても、どうせ購入出来ず悔しい思いをするのなら一緒だから、まあそれでも良い。(探究心が満足しないだけで。新刊や書店の動向を把握していないと落ち着かない)

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輸入食品スーパーで、「Night music」という名のドイツワイン(白)を買う。以前から気になっていて、見掛けたついでに買う事にしてしまった。青い瓶に、月と星星が描かれ、ラヴェルにはモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト ムジーク」の冒頭部が律儀に五線譜付きで載っている。そう、以前は確か商品名も「Nachtmusic」だったと思うのだが。
こっくり甘くて美味しかった。