籠、観賞用.

そろそろ勉強したい。

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ku:nelに中国の鳥好きと鳥籠が載っていた。以前古都の古書店で売られていた、沢山の流麗な鳥籠の事を思い出す。鳥籠づくりに関しては、中国人は天才だなぁ、と思ったものだ。意外に凝り性の様で、取っ手や水入れ、籠の形、色、素材、何処をとっても美しい。
籠や檻、について考える事は尽きない。

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八十日間世界一周 (岩波文庫)』『ヘリオット先生の動物家族 (ちくま文庫)』 冒険小説が読みたい。(現実逃避が過ぎる)

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安価な万年筆を遂に手に入れた。軸がキャップになる、コンパクト且つ軽い代物で、桁違いの高級品がまとう偉ぶった感じが全く無い。学生には丁度良い。ただ、公式な書類も何でもない書置きも、鞄もしくは筆入れから取り出した一本で賄える事が、気持ち良いと思うのだ。
暫くは、専ら履歴書書きに使用する。

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書店の雑貨兼ギャラリーコーナーで、デッドストックの食器が売られている。どれも惹かれるが、購入という贅沢も、持ち帰って収納という勝手も(家族と住む家には、無駄な数の食器は不要)叶わないので、手にとって観賞(鑑賞)するだけに留める。
金色のスプーンが売られていた。スプーンという食器(もの)には、なぜか興味が湧く。理由はよく分からない。今のところ収集はしていない。スプーンに惹かれて買っていく人なんているのかしらん、私が買うのも何だかな、と思ってふとレヂに目を移すと、背が高くて髭を生やした(無精髭風だが隅々まで手入れが行き届いている)同年齢くらいの男性が、贈り物らしいの鏡(台が蝶の形をしていて、鏡面の裏は簡単に唐草模様のレリーフが入っている)と小さな皿一枚、そしてしっかり例の金色のスプーンをレヂ台に置いている。 
なんだ。ふぅん。 伊達男と同じ感性(少なくともスプーンと書店の趣味に関しては)であるという事と、別にスプーンをこんなところ(書店)で買っても良いんだという事で、複雑な思いにとらわれた。
ああいう風貌の男性は、彼の恋人の風貌まで描ける(そして大抵当たる)ので、つまらない。そんな人(いっそカップルごとでも)が一人くらい、友達でいてくれたら楽しいのに、と思う。違う感性の友達もいてくれたら良いのに。