少しあれば十分.

師匠を訪ねると、珍しくピアノを弾いておられた。アンニュイな音を聞いた。

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人の印象を決める要因において、雰囲気や仕草の占める割合は案外高いのだと知った。吐露発露する内面は、人にとってどれだけ真なのか、本人さえ知らない上に、真でも偽でもすべて本人の意志であるので問題にしたところで意味をなさないだろうが。
何が云いたいかといえば、ウェブ上のお知り合いにオフラインで出会い、口を聞く前に雰囲気と仕草でその人だと分かった、という出来事なのだが。嬉しかったので、つらつら書いてしまった。
嬉しい事があると、疲れと眉間の皺が消し飛ぶ。

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数年前にも惹かれた(が受験はしなかった)会社の説明会に行く。相変わらず社長の話は興味深く、また古都の伝統産業により一層惹かれる事となった。
営業、事務、総務、そういったサラリーマン的職種に挑戦する事も悪くないが、職人にはずっと惹かれている。終着点のない一つの事に従事し、自分の身体で自分から学びながら成長していく仕事をしてみたい。

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都に降る雨は愛せる。
ただし楽器を持ち運ばねばならない時以外、だが。