行く手を阻む、ゼラチン質の空気.

やっと授業計画が公開された。予想が外れてしまったので、大きく今後の就職活動計画を変更せねばならない。こんな状況で内定は果たして出るのか。

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集団面接、と銘打たれているのにも関わらず、組み込まれたグループのメンバー数は二人で、質問され放題だった。多く話す程こちらも乗ってくるので構わないが、「早く終わらないかな」と念じ続ける事は苦である。
積んであるカードを一枚引き、そこに書いてある1単語について、何でも良いから二分間話す、という機会を与えられた。いきなり「遺跡」と書かれたカードを引いた。引き直しは一回まで許可されていたので、引き直し何とか話し終える事が出来た。こういう形式は比較的得意なので、助かる。
遺跡、と聞くと、遺跡発掘が好きな、部の後輩だった男性しか思い出せない。よってカードを引いた時困ってしまったのだが、今思えば彼とその周辺の事なら、二分くらい話せた様な気がしている。他人の事を話のネタにするのも、どうかと思うにしろ。

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未だかつて、面接で私より話せない人に会った事がない。否、大して話すのには緊張しない方で言葉は出てくるものだが、聞き手がポイントを掴み易いような会話や引き込まれる様な話が出来ているとは思えない点が問題なのだ。集団面接では、よく話せているなぁと他の応募者に感心するくらいのレヴェルでしかない。 「もうかなり頑張ってますよ」という年下の学生に鼻で馬鹿にされる毎日だが、仕方が無いので馬鹿にされつつ頑張ろう。

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川沿いを散歩がてら、桜を見る。川沿いの桜は散歩がてら見るのが好きだが、どこかの庭に咲いている桜を見ると、縁側に腰掛けてお酒(丸い盆に徳利とお猪口、日本酒に限る)を呑みながらのんびり見たくなる。「明るいうちから何ですか。もう、呑みすぎですよ(笑)」と云われたいもしくは云ってみたい。
久々に気に入りの店にあたたかいチャイを呑みに行ったらば、マスターの奥さんにいつもの倍の笑顔を貰い、すっかり気分を良くした。
読書は『随筆 うらなり抄--おへその微笑』(渡辺一夫 カッパブックス 昭和30年11版)