ジュスティーヌ.

日付を見て、知人の誕生日を思い出す。早速メールを送る。

                          • -

第二楽章は私には勿体無さ過ぎる程美しく、ロマンティック過ぎる。
第二楽章を心底愛すには、まだ若すぎる気がする。

            • -

外国文学を読んでいると、「美徳」(virtueの訳語としての)という単語が続出し、理解しようとするが、そもそも「美徳」とは何を意味するのか、知らない、という事に気づく。日本人の価値観に殆ど組み込まれていない事、なのではないだろうか。あるにはあるが、意味を知らない、考え方への理解が浅い述語はきっと、輸入されて来た外国文学中の翻訳語なのだろう。悪徳は分かる気がする事が、不思議である。

                                        • -

昨日買い求めた苺ワインを開ける。泡立ちと色(着色料入りの真っ赤な苺ゼリーのような赤)、香りこそ派手だが、あまり味には驚きが無かった。寝酒として呑み、グラスを寝台の際に置いて寝ると、翌朝甘いお酒の匂いが起きたての鼻を掠めた。お酒呑みの怠惰な朝か。
成人して良かったと思う事は、お酒で人と親睦を図る事が出来る事だ。父の日は、少し高価なビールにしよう。

                    • -

赤、ばかり見ていた所為で、「人間解体」のジャケットを思い出し、プレイヤーに乗せる。深夜に電子音楽を聴くと、ロックやポップス、クラシック等他のジャンルの音楽を聴いている時とは別の気分になる。冷静の内にある異様な興奮、と云うと適当かもしれない。ボクらはロボット、というリフレインが耳につく。人間解体 異様な興奮のうちに、電話でジャケットを撮影し、待ち受け用画像を仕立ててしまった。髪型と赤く塗られた唇が気に入っている。