the other side of something.

或る好きな人の恋愛事情を耳にした。次に会った時の話題が増えた事以上に、恋愛という湿っぽい関係ではなくて別のかたちで今後もずっと好きでいられる可能性を見いだす事が出来た事が、何だか嬉しい。彼に近づきたいとやきもきしていた一時期を思い出すと、失恋時に抱く様な類の嫉妬や残念な気持ちは殆ど沸き起こらない事が、意外に感じられた。これがよく云われる、恋愛対象に抱く好きの気持ちとは別の好き、なのかしらん。
八月生まれの人からは、太陽の匂いを嗅ぐ。実際は本人から嗅ぐのではなくて、「八月生まれ」という属性から嗅ぐのかもしれない。特に八月生まれの男性の知り合いからは太陽の匂いがする。…たまたまだろうか。
あんないい奴他におらん。

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眉毛に枝毛を発見す。

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また子猫を見かけた。室外機の上に身体をくっつけ合って数匹、野良猫コロニー付近に一匹見かけた。こんなに何度も見かける年も珍しい。近づいてきた子を撫でていると、成猫に睨まれた。撫でるだけで餌をやらない人間は最悪ね、という目だと思う。ごもっとも。

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面接の手間への感謝を込めて、不採用通知に返信す。他の会社では有り得ない事を、自然にやってしまった。選考に落ちた事より、自分で自分の事をきちんと説明出来なかった事が残念で暫く落ち込んだ。
好きだと思っているのに、どうして諦めがついてしまうのか分からない時がある。「別の好き」とは別のもの、別に好きじゃないなのだろうか、本当は。