a prelude.

早くも10日とは、と焦る。

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昨日は徹夜翌日の眠気に耐え切れず、夕食後すぐ眠りに就き、今日の夜半に起きだして、pc作業をする。そのまま朝を迎え、「少しだけ」と寝台に横たわったが最後、気づけば正午になっていた。楽団の練習が十三時半からあり、参加する気は満々だっただけに落ち込むも、即座に準備をして出かけた。二時間半をかけて練習場に到着、もう後一ヶ月もない演奏会への詰めの為、十九時まで皆で合奏をした。
入団許可をいただいた、別の楽団の練習に行ってから、眠っていた奏者としての意識が目覚めた様に感じる。部を引退後、「下手だけども、迷惑をかけないように弾かせてもらう」という遠慮と他の奏者への甘えがあった。が、一人一人やる気も技術もある楽団に身を置いてみると、「私も弾きたい」「私も音楽に加わりたい。音楽づくりの役に立ちたい。」となぜか強く思う様になった。
部に入った当初から引退するまで抱き続けていた、「(せめて)部で誰よりも巧くなってやる」という意志が、久々に戻ってきた。世間に出てみれば、自分より巧い人は五万といる事は明白で、こんな大それていておこがましく身の程知らずな目標等、もう二度と掲げる事はないだろうと忘れかけていたのだった。
意外に、私はしぶとい。
一番になりたい。競争自体はどうでも良い、同着一位の人は何人いても気にしないけれども、一番になりたい。
ちなみに、人は生まれながらにして貴重な「オンリーワン」である事は当たり前である為、「個性」「自分らしさ」云々同様、いちいち言及する必要はないと思っている。

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明日も九時半から練習がある。という事は、六時過ぎに自宅を出ねばならぬ。
学会の研究発表を聴きに行く、という予定もあるのだが、運の良い事に、学会会場は練習場所から一駅先、楽器を練習場に置いて即学会に駆けつける事にする。