正念場の昇降機.

uopus2006-06-15

キーワードに珍しく指揮者の名前が、と思い見てみると、岩城宏之さんが13日に死去、との事。なんとまぁ。この方のエッセイは何冊も読んだ。引退した部の活動中、やさぐれて大学を抜け出した日を思い出す。自転車をこいで寒い川縁でこの方の本を読んだ。音楽について分からなくなった時は今でも、この方の本と小澤征爾さんの本をむさぼり読む。 残念です。ご冥福をお祈りします。

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今一番志望度が高い企業の、役員面接に行く。役員の方達は流石に貫禄が違い、ご年配の方に「ふぅん。成る程ねぇ。」という相槌を戴けると、それだけで嬉しくなる。一応面接であるから、向こうは丁寧語で問いかけて下さる訳だが、親程に年上の人にあれだけ丁寧に接されると、何だか非常に恐縮に感じる。若造の浅くて下らぬ話を懸命に聞いて下さる姿勢に、どれだけ応えられたかは知れない。
■出来た事:業界研究で説得力を増加させる事、入社後のプラン、自分の目標、希望をきちんと云えた事、始終自然に笑顔でいた事
■出来なかった事:「この会社じゃなきゃ絶対嫌」という強烈なアピール、「会社で何が出来るか」という実際の話(云ったけれども、率直には云えなかったか、ずれて伝わった様な)、口紅を持ってくる事(よりによってこんな時に忘れるとは、最低である)
■手応え:中の上
    (常に何事にも笑いを見出せる方々なのかもしれない)
■予想:微妙中の微妙
結果は今週末か来週明けのはず、内定誓約書よ、来たれ!

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もっともっと、アピールする力が必要だと、つくづく感じる。甘過ぎる。まだまだ臆病でもある。

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この会社の表の建物は、大正時代に建てられたもので、相当レトロで一目惚れし、行く度エレベーター待ちの間見回してしまう。(そして中で働く方々の制服と滲み出る個性にも、大正までは行かないものの少なくとも未だ昭和の風が吹いている)
そしてエレベーターもまたレトロな品物で、初めて操作した時は驚いた。(写真)
「閉」釦がないのである。そして階数釦は点灯しないただの釦で、何階を押したのか全く分からない。更に、扇風機と照明は、on/offの切り替え式スイッチなのである。
戸惑いながら階数釦を押すと、なんと扉が瞬時に閉まりエレベーターは出発した。勿論「ドアが閉まります」等という親切なアナウンスは一切ない。
つまり、全員乗り終わるまで「開」釦を押しっぱなしにし、後々階数釦を押す(或いは「開」を押しながら階数を押す)、という順序が一番安全な方法らしい。
今エレベーターの事故で、エレベーターの安全性が問題になっているが、ここのエレベーターは方式さえ知れば問題ないので、レトロなままずっと残っていて欲しい。
調べてみると、ヨーロッパのエレベーターには「閉」釦が無い事が多いらしい。日本人がいかにせっかちであるか、を垣間見る事が出来るひとつの事実である。尤も、私も乗り込んですぐ「閉」釦を押してしまう。

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疲れている時は、いつもの道が「遠い」と感じる。早く布団に飛び込みたい、と思いながら、重い脚を引き摺って帰る。

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帰ると、家族は未だ帰宅していず、真っ暗であった。電灯に手を伸ばす、と何かにつまずく。そのまま明かりを点けて正体を確かめると、弟の鞄だった。なぜこんな所に置きっぱなしにするのだ、と少々不審に思いながらふと見渡すと、視線の先に、
弟がうつ伏せになって倒れていた。(爆睡中)   ・・・Σ( ̄■ ̄)
ドラマの殺人現場の様で、やはりこんな時は、某サスペンス番組のテーマが頭の中を駆け巡る。

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家事はてきぱきとこなしてしまうのが、好きである。

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秀逸な工業デザインに惚れ惚れ。