宵待ち草.

自室の片付けで本の小山が出来た。また均一ショップで籠でも買ってこよう。3coinsの白い金属籠が気に入っている。他の雑貨店では数倍の値段がついているから驚く。
本棚を増やす事が出来ない代わりに、籠と紙袋ばかりが増える。

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先日行った展覧会の招待券が余っていたので、ひとと再び見に行く。平日にも関わらず、先日と混雑具合が変わらない事が異常だ。
映画や美術館に行っても、一言二言以外、特に感想を交わさない。お互い臆病なのか、それとも胸に留めておきたいのか、お互いその点では同じである気がする。あれどう思った、と訊き、答える、そんな小さな会話で繋がっている。
自室の片付けをすると、俄然やる気が湧いてきたのと同時に、やるべき事も増した。そして半日出掛けると尚更時間に余裕が無くなった。仕方がない。
両親が今更就職活動に協力的で、次々と求人情報を発掘してくれる。心身ともに少々疲労気味の娘の事情は考慮の外にある様だが。

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淫靡な函の灯横目に坂を登りし夏の宵
急拵へのキヤツスルに棲みたしと旧家嬢云うぢゃああたし掃除婦

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猫二匹の「春の声」で、二度醒めた。ひと曰く、「季節感」がないのは異常気象の所為ぢゃないか、と。