プラナリア文字.

気がつけば日曜も月曜も終わっている。何をしたのだっただろうか…ちょちょちょっと待って下さい。巻き戻し、早送り、拡大。
ちょちょちょっとぼぼくにもおおくれよ ちょっとでいいんだ ・・・幼い頃何度も観た「くまのプーさん」のビデオ(ヴィディヲ、と書きたいが、こう書くと一見しただけでは何物か分からないので、止める)に、こういう科白があった事を思い出した。(不意に、と書きかけたが、「思い出す」という行為は大抵不意であるから、不適当な文になってしまうのでやはり止める) 大好物の蜂蜜の食べ過ぎで兎の穴から抜けられなくなり、痩せて出られる様になるまで、穴にはまったまま絶食する事になったプーさんが、通りすがりの工事屋さん鼠に蜂蜜を強請るシーンの科白である。もう誰も覚えていないだろうが。 プーさんは痩せる為にか毎朝鏡の前で体操をするのだが、ハードに動きすぎるとお尻が破けてしまう。「これだから安物は困る」と云って、自分で糸を結びなおすシーンが可愛くて可笑しくてとても好きだった。

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ホラーの季節になった。この世のものでないものによる出来事については、フィクションとしか捉えないので、人殺しが多少あったとしても観ていられる。もう観たい或いは読みたいとは思わないのが、この世の者の手によって続々と人が亡き者にされる作品である。ただただ哀しくなってしまうから、人が亡くなる事によるお涙頂戴ものでさえ要らない。ただし、ドキュメンタリーは別である。

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友人の為にノートをコピーした。が、ノートなんて自分が解読出来れば良いのだ(見易さより内容)、と開き直ってからの我がノートは、本当に自分にしか解読が出来ない荒れ狂いっぷりを発揮し出した。又、それ以降、走り書きともなると自分にすら解読が出来なくなり、特に授業で指名され発言を求められて焦った時等は、殊に蚯蚓(みみず)以下のそれに、更に焦りは増す事になる。
友人用に書き直すのは面倒臭く、仕方がないので、いちいちるびを打っていった。情けない。
ノートが美しい人は頭の中も美しい、のではなかったか。
否もうこんな歳だ、悠長に美しく記すより、重要点をさくさくと手早く書き込み整理していく事が出来た方が良いのだ、とまた開き直った。
・・・今頃、友人は解読に苦しんでいるか、私に頼んだ事を後悔している事だろう。