砂を噛む様な.

昨日、夢の中で人を殴ってしまった、と書いた所為で、一日中「殴ったね!親父にもぶたれた事ないのに!」という、ガンダムアムロ・レイの科白が一日中頭の中を駆け巡っていた。

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今日は、引退した部の後輩達と同輩、先輩とで、パフェを食べに出かけた。バスから電車に乗り継ぎ、はるばる行った先は、この日記でも何度か登場している名物パフェ屋である。恋愛関係の名前がそれぞれのメニューについている。今回は「砂に書いたラブレター」にした。ワッフルにアイスクリームが乗って出て来た。名前は凄いが、一品一品凝っていて味は確かである。とても美味しい。
朝から頭痛がしていたが、帰宅する時になって徐々に痛みの度合いが強くなり、夕食後は保冷剤を抱えて寝台に直行す。何から来る頭痛なのか分からないが、恐らく肩凝りか暑さの所為である。暑くてなぜ頭痛がするのか、その点に関しては知らない。相変わらず紫外線で目が痛い。泣いてないのにこのちりちりする痛みは何だ、と一瞬考え込んで、嗚呼紫外線か、とやっと認識する。
頭痛は一向によくならないので、また深夜に起きだしてこうやってpcに向かっている。

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自分に欠かせない事、せずには要られない事とは何だろう、と時々考える。何かを文章で書く事、しかも自分の前でクローズする文章ではなくて、誰かの目に触れる事を目標とした文章である。音楽を含む芸術に触れ続ける事も欠かせないが、毎日、となると、今の生活ぶりでは、それらに費やす時間に制限を与えてしまう。(触れたくて仕方がない気持ちはあるのだが。夢に見るくらい)しかし書きたい事を書いている今は、生業とはあまり繋がっていないのかもしれないが。もう少し、人の目に触れる文章とは、という点を自分の中で深めながら、ともかく毎日何かしら書き残していきたい。
出来事ばかり書いていても、面白みがないのだが、頭が疲労している時は、現実の「一皮向こう」を見る感性がうまく働かない。或る対象に対して、ぐぐっと焦点を絞っていく作業は、こんな時はなかなか困難で、現実の表皮を撫でるだけで力を使い果たしてしまうから、勿体無い。

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西瓜を等分するには、斜辺に沿って割るのが良い。が、やたら天辺が鋭くなる。

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窮屈な夢を見る。無表情で威圧的な男性教師が、部屋に生徒を鮨詰め状態で立たせ、一人一人答案を返していく。なぜか私だけが裸だった。なぜ一人だけ裸なのか、という疑問は覚醒した後に抱いたまでで、夢の中にいる時は、別の羞恥の感情で一杯だった。何だか「いけない事」をしている様な、妙な類の羞恥心だった。そして私の答案が返される。他の人は褒められたり特に何の指摘もなく返却されている、その為安心していると、「この手抜きは、一体何だね」と云われる。確かに、その答案には空欄が多く、一度書いたものを消して急いで書きなおした様な回答にも、正解の丸はついていない。「先生、これは・・・」手抜きじゃなくて、分からなかったんです、そう云いかけたが、確かに勉強せずに分からないままで放っておき、急いで提出したのだから、手抜きには違いない。「書き直して提出しなおします」と云うと「まあ、ねぇ」と返された。
切羽詰まっているのに、何一つ満足に出来ていない怠惰な自分と、劣等感とは、もう長い付き合いになる。自分だけ駄目なのだ、という事実ももう見飽きた。ただし、諦めはしていない。人一倍努力すれば、望みはあるのだから。

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暑さに体力を盗られてか、帰宅時にはふらふらになっている。最寄り駅からの道程を、意識を飛ばしそうになりながら、何とか歩く。月を見上げると余計に眩むのが、不可解でならない。今日は特に頭痛という厄介な荷物を引っさげていた為、行き倒れるかと思った。が、途中、自宅の隣の団地が今日は夏祭りで、縁日で盛り上がる中流しっぱなしにされている盆踊りの音頭に耳を済ませていると、ふらふらを忘れる事が出来た。夜の散歩の最中らしい猫達に珍しく出くわし、機嫌も良くなった。大きな猫(洋猫で毛の色が珍しいのだが、どっぷり太っていて可愛げがないが、憎めない)、中ぐらいの猫(恐らく今年の春に生まれた猫だ)、最近生まれたらしい小さな猫が揃って歩いていた。子猫は、近づくと、とととっと陰に隠れてしまう。あれ程用心深ければ、野良猫としては安心だろう。非常に可愛い。
昼間は、夏の大きなあげは蝶に何匹も出遭った。あの羽の薄さと模様が、予測不可能な飛びっぷりと相まって不気味だが、見ているのも画に描くのも好きだ。