小豆は健康に良い.

電子音楽の方が気が収まる時があるのだ。ぴこぴこ云う音楽を一晩中、YouTubeで検索して聴いていた。YMOの大昔の映像等が出てくる(結婚していた時の矢野顕子とTong Pooを連弾する坂本龍一とか、80年代のPVとか)。

目を伏せた 一瞬の 切なさがいい          ・・・「君に胸キュン」

その他、近年の坂本龍一のソロ活動など拾った。ピアノの技術がどうだか分からないが、この「坂本節」にはいつも心を持っていかれる、腹の立つ程に。
・・・お蔭で作業が進まない。
「ぴこぴこ」から「教授」のピアノライヴに移り、結局早朝からショパンのワルツを聴いた。back to the basic.

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お盆で仏様をお迎えする為に、お坊さんを呼んだ。祖母宅でお坊さんを待つ。和尚さんのお弟子さんが、50ccバイクで颯爽と現われた。率直で勢いと説得力のあるおつとめをされる和尚さんとは対照的に、このお弟子さんはゆっくり丁寧にお経を読み上げていかれる。それでいて身のこなしは優雅で颯爽としていて、後を濁さず引きずらない。仏になった祖父や御先祖を大切に思って下さる方にお経をあげていただける事は、とても嬉しい。・・・たとえ戒名の読み方が多少間違っていようとも。
祖父が逝ってから毎年、祖母は仏様用の小さなお膳を、丹精込めて作ったらしい精進料理で飾っている。その気持ちの半分は、お参りに来たお坊さんに叱られない為である様だが、それでも美味しい味付けで一品一品丁寧に作っている事は、お裾分けを口にした時に分かる。普段は高価で買わないけれど久しぶりに、と云って、がんもどき(ひろうす)と一緒に甘く煮た干瓢(かんぴょう)を戴く。干瓢とはこんなに歯応えがよく、美味しいものだったのか、と久しぶりに「美味しい」という言葉が自然と口からこぼれていた。

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法事の後、昨日大量に借りてPCに取り込み終わったCDを返しに、図書館に行く。夏休みだからか、盛況であった。年々年配の利用者が増えている気がするのは、やはり団塊世代周辺の人口比率が高く、定年退職者が続々と、新たな居場所に流入してきている所為だろうか。
謡曲の後は再びクラシックが聞きたくなり、今まで「聴かず嫌い」から積極的に聴いた事が無かったブラームスを数枚借り出す。本は『あめふらし』を借りる。帰宅後早速読んだが、近刊『時の旅人』も併せて読むのが良いと感じる。やはりタマシイのやりとりの話で、時代背景は昭和だが戦争を挟んで行ったり来たり・・・。『時の旅人』よりも隠語が多く、この作家の「お決まり事」を踏まえていないと、よっぽどの深読み力が無い限り、楽しみは半減するだろう。しかしそれでも話の筋にはほぼ関係せず、そういうものは付録でしかない様子、さすが作家、分かっている。
隠語を探りながら、粋な大人達は隠語を用いてこういう風に猥談をするのかしらん、と思いを馳せる。二十を越えたくせに、未だに明け透けな子どもである事に焦る。しかし隠語は隠語であると通じなければ、意味がないのであって。

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図書館の帰り、一昨日見かけた野良猫に出遭う。どうも顎を怪我している様で、垂れ落ちる唾液をしきりに舐めあげている。にゃあにゃあと云って挨拶をすると、なんだ?とこちらに集中するあまり、飲み込み損ねた唾液が地面にだだだと落ちる。気の毒になり、そっとしておく為にこちらから退散する。動物病院に連れていけたら良いのだが。口の怪我等でものが食べられなくなる事は、野良猫にとっては致命的であるはず。

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映画「妖怪大戦争」を観る。愉快な妖怪達が、戦争というよりお祭りをおっぱじめる。結局「」のメンバーは、大好きな妖怪をいっぱい出してどんちゃん騒ぎをしたかっただけなのだ。久々のギャグ映画鑑賞となった。宮部みゆきしか発見出来ず。
個人的にはずっと、小豆洗いが好きである。