瓢箪から猫.

猫の後姿もまた、可愛いという事を知る。まん丸の頭がひょこんと乗っかった、丸い首とその下の丸い身体がつくるシルエットは、瓢箪みたいで可笑しい。正面を見ている気持ちとはまた別の気持ちで、突きたくなる。かわいいやつめ。地面にだらっと横たわった無言の尻尾も、話しかけたくなる程良い。
そうか、あれが猫背か。道理で丸いと思った。

                          • -

楽団の仕事をする。久々に仕事らしい仕事をしたので、大人社会のルールを思い出すのに、暫く時間が掛かった。考えれば分かる事を最大限に引き出し活用する事が求められる。ミスのないように、と数ヶ月気を張る事になりそうだ。
お蔭で今日は練習をする時間を作れず、何のこっちゃと唱える。仕事で役に立つか、演奏で役に立つか、同時に取り組むには未だ不器用過ぎる自分に笑う。

                  • -

頭痛がするので、字を見ては寝台、少し目を閉じては字、を繰り返す。家の中であらゆる締め切りに追われるより、外で追いかけっこがしたい。空調を点けると寒くなって消し、消すと暑くて再び空調を点ける、という動作に似ている。こうしよう、ああでもやっぱり・・・。