今から.

ポーランドの作曲家はなぜか好きだ。民族的な音楽は心を揺さぶる力が強い。ヴィエニャフスキー(Wieniawski)の名人芸的な曲ばかり聴いている。

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仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)』『動物園の鳥 (創元クライム・クラブ)』大人の世界を借りたまるで少年達の冒険譚の様だったのが、最終的に現実味を帯びた推理小説として終局した。「僕らは大人になる」とあった。共依存関係の処理がネックだと云う点は同感である。その処理に関係するややこしさが、やわやわとだが描かれていて、さもありなん、と読み進めた。
現代小説ではないものは、自室の隅で山になる一方である。非常に勿体無い。前月古本まつりで購入した本から、ぼちぼち読み始めるとしようか。

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雨が音を立てて降ってきた。あまり強く降られると、雨がふき込まない様にと窓を閉めねばならないのが、嫌だ。音が聞こえなくなるし、雨の気配と風が届かないではないか。

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自分の考え方に対する小さな違和感を、ここ数日何度も抱いている。が、具体性を持たせた上で整理し、日記に書き付けようとする前に忘れてしまう。頭の回転が鈍っている。早く外に出て行きたい。

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異常なまでに猫にかまけている自分を気持ち悪く思う。そろそろ人間の視線に戻りたいと思うが、その対象を見つけるのにも一苦労する毎日を送っている。走り出したい。
猫は艶美な生き物で、あんな風に仕掛ける事が出来る女性が居たとすれば、男性は堪らないだろう(映像を参考しにした上での想像でしかないが)。一方で、犬は、サディストには堪らないであろう行動を見せる。 

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昨日引退した部のボックスに、ひとに貸していた楽器を回収に行った。後輩にと暫く雑談して去る。4歳も離れている女の子に、初めましての挨拶をした。目を合わせない時から、彼女がまとっているオーラが何か違う事が気になっていた。紹介されて目を合わせると、やはり何か、多くの人とか違う輝きがそこに宿っていて、やっぱり、と思う。こんなきらきらしている人がいるのだ、と久しぶりに、人間に感動した。ただそこにいるだけで感動する初対面の人、には人生で初めて逢った気がする。何が違うのか、何がきらきらしているのか、人間関係を進展せねば全く分からないが、兎も角吃驚したのだ。ただ直感的に判断した事は、この世の酸いも甘いも気づいてきていて、きっと人一倍感動して人一倍苦労してきた人なのだ、という事だ。当たっているかどうか、それは未だ確定しないけれども。
今日読んだ二冊では、残存する人間の美しさについてしばしば言及されている。人間の美しさを見つける事が、もしかしたら生きていく甲斐に繋がるかもしれない。好きだった或る人が、音楽に触れて、暫くぶりに人間の美しさに感動した、と云ってくれた事を、思い出した。
美しい、とは一体どういう状態の事を云うのだろう。溢れ出す或る感情に対する形容なのではないか、と思う事がある。表現しがたいが感動する時溢れるその感情の事ではないかと。
ちなみに、その女の子とはすぐさま、コミュニケーション手段を獲得しておいた。こういう事に、最近躊躇いが無くなってきた。好き、という言葉を口に出す事に、躊躇いが無い。その強いことばを押し付ける事で迷惑をかけない事と、不気味がられない事にだけ、注意している。

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冷めたコーヒーは大抵まずい。ましなものはあるにしろ、まずい。では、アイスコーヒーとして淹れたものを放置し、ぬるくなったものはどうだろうか。
というのも、しっかり氷を入れて準備したのは良いが、読書をしているうちに眠り込んでしまい、そのままにしてあったコーヒーが此処にあるのだ。予想の上では味はどうか、と云っている。
結論としては、ぬるい飲み物は、日本酒以外、大抵まずい。
先日、懐かしい感じの「五月蝿さ」がある喫茶店で、妙に「美味い」と感じたカレーがあった。思わず「美味いよ」と云ってしまったが、ひょっとするとあれは、レトルトカレーだったのかもしれない、と今更恥ずかしく思う。そういうよくある感じの、代表的「美味さ」だったのだ、しかも懐かしくもさえある。母が仕事で遅くなるという夜、姉弟レトルトカレーを食べた。何だか悔しいがそれなりに美味しかった。少なくとも、缶コーヒーよりもよく仕込まれている。庶民で味音痴が見栄を張る事の方が恥ずかしいので、レトルトカレーもインスタントコーヒーも、美味いと感じたものは美味い、という事にしようと決めておく。
今日久々に食べたチキンラーメンは、逆に、以前程美味しいと感じられなかった。お湯の分量と食べ時が悪かったのだ、という事にして、きっと又不意に食べたくなるのだろう。
食事 睡眠 アリナミン