或る宣告.

「私らが過保護にも心配しているのは、お前が19日の夜に死んでしまうからなのよ」と、家出しかけた私を家族が引き留めた夢(その後、運命に逆らう為に、急いで病院に連れて行かれた)と、「どうしても貴女が心配だから、病院通いするまでしんどい中電話してるんだ」と好きだった人から電話がかかってくる夢を見た。
先の夢は、昨日或る知り合いからかかってきた電話で、「後輩が病気で亡くなった」と重大事であるが話の脇筋である為に「ついで」の様に話す知り合いに、うまく対応出来ず「ついで」以下の反応しかとっさに示せなかった自分に対する罪悪感が反映された夢だろう。または現実逃避である。論文は書かなくて良くなったのかな、と考えていた。 いつ死ぬかという事を告げられれば、残りの時間をどう過ごすのだろう。死ぬのは怖い。神も仏も信じない者にとって、死は闇も光もない、ただの大穴であり、自意識の終わりを意味する。夢もみないから、眠りでもない。今はとても、死が怖い。
後の夢は、彼からのメッセージでも何でもなくて、私の願望であり延々とつきまとう心残りである。浅ましい。
こういう夢を見た日は、誰にも会わずに夢の記憶が時間の経過に薄められていくのをじっと待っていたいものだが叶わない。

        • -

青い目をした「ふくよか」と云えば聞こえの良いミルクティ色の洋猫に、「どなた。前何処かでお会いしましたかしら。」という様な顔をされ、「わたくし、そろそろお暇させていただいてもよろしくて。」と逃げられた。

            • -

日記はその日に書かないと、些細だが肝心な事がすべて消え失せてしまう。勿体ないが、そういう訳で忘れてしまった。