上のそらで.

台風の風がびうびう云って楽しいので、暫く聞き耳を立てていたが、本格的になってきて危険を感じ、嫌々ながら硝子戸を引いてしまった。
異常な暑さで目が覚める。未だ冷たい部分を探して、シーツの上を転がったが、数十分で全面が暖まってしまい、諦めて起床した。食事をして、さあ作業を、と思いながらも、昨日の疲れであたまが朦朧として何も出来ず。
また不毛な一日を過ごしてしまった。つまらない。
敬老の日なので、母が買ってきたお寿司を家族と祖母とで食べた。蛸と烏賊と鯛という、歯応えがあり味の薄いねたがいつも通り、最後まで皿に残った。好きなものは後に食べる癖がある。第二子だからか知らないが、弟は真っ先に好きなものを食べてしまう、云っておくが私は弟のものを横取りした記憶はない。鯛の身はいつも通り澄んでいて美しかった。幸せである。

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明日から久しぶりに連日の就職活動である。慣れたものと思っていたが、久々だからか面接に行くのを億劫がっている。

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家族、自分、恋人、友人、仕事又は学校、に試しに無理矢理優先順位をつけろ、と云われれば、どうするだろうか。家族、自分、恋人、友人、学校、としてみた。友人や恋人を自分よりも上の順位につける人は多いと思われる。そうしたいところだが、そう出来ない。他人の事に一生懸命になっていて自分を放っておく、という事はよくあるが、それは果たして、本当に他人を優先しているのかどうか、と云い切る事が出来るか、と云えば不明であるから。結局自分の為、自分の基準で、自分のしたいようにしているのではないだろうか。他人を優先する、という事は、自分の手から離れたところに居て勝手にやっていてもらう、という事ではないか、と思うのだ。
よって、家族はそういう訳にはいかないから、私は最優先順位をつける。自分勝手に世話を焼いてやる。
別の側面から見れば、他人と関わらない事が優先、と考えている辺り、他人の世話を焼く事で自分勝手になってしまう事を、よっぽど恐れている自分に気づく。これでも抑制している方なのよ。
順位等どうでも良い位、今はまあまあうまく人間関係を回しているつもりでいる。