胃液は流れる.

uopus2006-09-19

珈琲で焦りを薄めている。薄まったのは結果的に胃液だけだった。

                    • -

履歴書一枚につき二十分掛かる。

                • -

ミニコミmodern juice』、論文、『モダン・ジュース』、論文、『モダン・ジュース』、外、地面、マンション、百貨店、人々、論文、という順で目を動かす。胃は忙しなく動いている。胃液は胃壁の上を流れている。
次に買う本は『料理歳時記 (中公文庫)』か『富士日記〈上〉 (中公文庫)』かしらん、否『認知言語学キーワード事典』だ、という結論が出たので、嫌気が差して書店から足が遠のいた。かわりに、帰宅後貸本喫茶さんに古書注文メェルを送る。論文が一段落出来るまでお預けだが。
ひとに貸していた楽器が帰ってきた。Yonda?パンダの横に、生茶パンダがくっついて帰ってきて、ついでに飾りピンを刺しているところに白い薔薇もくっついてきた。

        • -

フランス製蛇口の写真を、もっと強烈に仕上げようかと思ったが、色具合を調節しているうちに吐きそうになったので、無難なままで留めた。赤、緑、青、をお粗末な付属ソフトでぐりぐり動かしていたら、丁度眩暈のしている時目の前に現われる色か、嘔吐寸前の世界に似たものが出来て、ぐらぐらした。
時々見かけるこの蛇口、良い具合の勢いで水が出る。きゅっ、と音がする位締める必要がないのが少々物足りないのだが、九十度も回さないうちに、代わりに、こくっ、という音と共に締まる。

                • -

ドラマの最終回では、大抵の登場人物達は、やけに素直になる。

      • -

地元の駅で、小学校の同級生を見かけた。スーツを着て立っていた。某大手自動車メーカーの営業をやっている、と数年前に挨拶状が来たから、きっと仕事中なのだ。首から下はすっかり大人になっていたが、顔は相変わらずで、ペットショップの子犬の様な不安げだが少し期待を抱いているような目を懲りずに世界に向けているのも変わっていなかった。そこに擦れた感じが混じっていたから、どうやら仕事は楽ではないらしい。自分はといえば、ポロシャツにジーンズで、ぼやりとしていた。結局声をかけずに、少し離れた車両に乗り込んだ。十年振りだものね。中学は私立に進んだので同級生とはそれ以来会っていないのだ。