酢橘の香纏う指.

鉄分とカルシウムの多い牛乳とやらは嫌いだが、かわりの豆乳が無かった為に仕方無しに飲んだら、お腹に暫く文句を云われ続けた。
鰯の香草詰め、という洒落た献立により、初めて我が家に洒落た匂いが立ちこめた。パスタ類を出すイタリア料理店の、にんにくとオリーヴオイルの匂いだ。タイムが売っていなかったからミントを入れたの、確かに食が進む様な香では無かったけれど、しっかり魚の臭みが消えてはいて、意外に悪くなかった。残ったミントは、後々野菜ジュースの牛乳割りに飾った。鰯の横に酢橘が丸ごと一個、添えられていた。勿体無いので一個絞ってしまったが、檸檬より酸味が少なく爽やかなので、苦にならない。
魚料理のレシピのヴァリエーションが増したのはきっと、健康に着目されて魚の需要が増した所為だと睨んでいる。鰯なんて、焼くか、梅煮しか知らなかったわ、と母。

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ぽん酢の「ぽん」って何、と両親に尋ねたところ、いずれも知らないとの事だった。検索したところによると、驚いた事にオランダ語のpons(ポンス)に由来している事が分かった。ポンスに現在通用しているポン酢(ポンズ)という字を当てたらしい。ダイダイ(柑橘類、橙色をしている)のしぼり汁、なのだそうだ。

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早朝に目が開いていたので、一日規則正しく過ごすつもりが、日が高くなりつつあるのに合わせて目が閉じていき、気づけばまた八の刻になっていた。嗚呼もう。

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野良猫の餌やりについて、納得出来る記事を見つけた。自宅のある団地は、猫が好きな人や、餌をやって可愛がろうという住人が少ないらしく、野良猫は殆ど見かける事はない。よってあの痩せ細った猫に「地域猫」という格上げは無いだろう。