気を引くだけ引いておいて.

uopus2006-09-25

昨日も出会った猫に逃げられる。時々振り返ってこちらを見ながらにゃあにゃあ云う。黄色だと思っていたが、陽の下でよく見ると茶色に近かった。となると、この辺の猫ではないのかもしれない。

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中学時代からの友人に会うが、体調が悪過ぎてまともな感情でまともに話が出来ず、悪い事をした。何かにつけて趣味が違うので、好奇心を開いていないと、会話と付き合いが成り立たなくなっている。それでも時々連絡をくれるのは有難い。『CanCam』『ViVi』の読者とは恐らく趣味が全く違うだろうが、お互い悩みが無い訳でも、どちらが楽というのではないのだ、という話をした。彼女達は、男性にもてようと必死で頑張っている。もてたらもてたでそれだけ、気遣いや人間関係や身繕いの大変さが増すので、その点で私は彼女らを尊敬する。こちらはこちらで、小さな事に感動しながら静かに生きている。

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腹痛でのた打ち回っている時も、締め切りに追われる夢を見続けていた。しかも、どの夢も、筋は違うが云いたい事は「早く書きなさい」で統一されている。

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営業日の関係で発送が遅くなる、という連絡を受けていた貸本喫茶の古書部(と勝手に命名)から不意打ちで小包が届く。メール便はいちいち印鑑を押しに出なくて良いから、楽で助かる。
なにたべた?』『みそ汁に はこべ浮かべて…』を注文、出掛ける時に封筒から前者を出して鞄に入れ、早速電車の中でめくった。詩人の伊藤比呂美料理研究家枝元なほみの間でのファックスによるやり取りが集められている。ひろみの子ども達の仮名にぷぷっとなる。長女があん子で次女がきな子、三女はトメ(三女はボーイフレンドの子ども、と書いてある)。あんこにきなこ・・・。 長編小説を読む事が出来ない今日この頃に、こういう書簡集は読みやすくて嬉しい。後者はゆっくり読む必要がある。また次に自分を責める程に落ち込んだ時は、この本に叱ってもらおう。阿部なをの本で『酒と肴の四季』というのもまた気になる。
料理に関する本が、特に古本好きの間では流行しているが、それはどういう経緯なのだろうか。健康ブームの到来の所為か、はたまた景気の快復の所為か。ブログの隆盛で、いつ誰が何を食べた、という事に世間が関心を抱くようになった所為もあるのではないか、と思ったりもする。
天神さんの古本市が近づいてきた。行けるかどうだか。

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天然葛が蔓延る草原(くさはら)に、転々と、季節特有の赤い花が姿を見せた。彼岸花とも曼珠沙華とも云う。
稲を刈り取った後の田に、三本だけ咲いているのを昨日見つけ、電話で撮影を試みるもうまく行かず断念した。あの毒々しいまでの鮮明な赤がうまく出ねば、意味がないのだ。
今日同じ場所を帰りに通りかかると、三本のうちの一本が、茎だけになっていた。誰かが切って持って帰ったらしい。確か毒があるのではなかったか。根だから関係はないが。
花言葉は「悲しい思い出」だそうだ。