後ろの正面への興味.

uopus2006-09-26

猫の方から見つめられるのは、珍しい。視線を感じて横を向くと、隣の家の猫がじっとこちらを見ている。何を見ているのか知れないが、動かない。私を見ているのではなくて、私の後ろを見ているような気もする。目が大きく読めない表情をしているので、撮ったものを後から見直すと少し気味悪くなった。
一体何を見ているのだろう。
(そして以前その場所を陣取っていた錆色の猫さんは、何処へ行ったのですか。)

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また十月までの道程が縮まった。大いに困る。

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久々に会ったひとと、パスタを食べる。麺は硬い方が好き、と云うと、そうだろうと思った、と返された。「辛いものが好きで、太い麺より細い麺が好きでしょ(細い麺を使ったアラビアータを食べていた)、何となくそんな気がする。」 やや硬い位で湯から引き上げて、ソースを絡めている間に丁度良く柔らかくなるのが良い、即席ラーメン然り、という結論で合意した。
暫く振りに会うので、細切れに色々な話題をぶつけた。呼吸困難になるのではないか、と思う程、矢継ぎ早に。
要らないものに流されないで立っているひとの強さに安心する。

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ここが駄目だ、ではこうしてはどうか、と思いながら練習するが、改善策で改善しようとする為の時間が不足している。
強化練習中の引退した部に少しだけ顔を出す。いつも相談を持ちかけてきてくれる後輩が、休憩時間に何か云って欲しそうな目をしながら近寄ってきたので、ここはどうにかした方が良い、と忠告を一言云った後は殆ど雑談をして、その場を去った。演奏会に向けて、やっと本気になってきた雰囲気がある。忠告したい事はいっぱいあったとしても、求められない限り勝手な事を云ってはいけない、と決めている。
チョコレート二袋、新発売らしい味付けの揚げた芋一袋を置いて来た、占めて三百数円也。過去の先輩方が置いて行って下さったような、美味しさと有難さで疲れが飛ぶくらい上質で美味しいものを、五十人分用意出来る日は遠い。

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作業に飽きれば、脇に置いている雑誌『ku:nel』の特集をひとつ読む、という手順が気に入った。読み終わったならば素早く作業に戻る、という規則は忘れてはならない。
紅茶をポット一つ分作ったが、胃が何だかカフェインを拒否するようになってしまい、全然美味しく、又、心地よく感じられない。明日にでも、ノンカフェインのお茶を買い込んで来よう。ローズヒップ茶か(真っ赤なのでそれだけで目が覚める)、カモミール茶、ペパーミント茶が好みだ。刺激的で麻酔の様なカフェインも良いが、ハーブティーと呼ばれるものは、飲めばほっとする点が良い。

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身体がひゅうひゅう云い出せば、さっさと作業を諦めて寝台へ行く事にする。未だ貧血気味が続いている。

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あれも良いしこれも良い、と確かに感じる一方で、たった一つの、手や「気持ち」が込んでいて、大事にしたい、と思うものに執着する性質に気づく。その大事な一つさえあれば、他の人が数多くの色々な「良いもの」を携えている姿を認めながらも、自分はこれで良いのだ、と静かに暮らしていける。
落ち着いていて大人っぽい、と云われる所以は、ひょっとするとこういう質に端を発するのではないか、と今日考えていた。
地味でも派手でもない、大事なもののある生活が出来れば良い。