おあずけは嫌よ.

今年の春に生まれた兄弟猫二匹が、日向でくっついてどこかを見ていた。最初の夏を無事生き延びた様だ。猫が伸びている格好は、まさに、伸びている様に見える。

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修論の「し」や「ろ」という音に対して緊張し過ぎて、朝食と昼食が喉より先に通りそうになかったので、電車の中でジュースを啜っただけで授業に出る。教授の視線を感じない事もなかったが、授業を終えて大学を去り、さすがに空腹を感じたので立ち寄った店でフレンチトーストを食べる。もやつく味で何だか美味しくない。バゲットが堅すぎて、ナイフを何往復させても切れない。フレンチトーストは牛乳と卵が沁み込み、程好くやわやわな代物なのではなかったか。空腹なのにお預けを食っている事に苛立つ。そして、中途半端に甘いヨーグルトが添えられていたので付けて食べる。ちっとも美味しくならない。別に酸っぱくなくて良いのかもしれない、フレンチトーストは。最終的にお腹は膨れたので、良しとする。インターネットの為に置かれたMac数台に添えられた椅子の隙間から、尻尾が生えている、と思ったらクッションだった。白いふさふさのやら、縞のやら、茶色くて細いのやら、色々な動物がいた。