She loved gin.

授業の為、大学へ行くが休講、空いた時間に所用を済ます。買い物欲やその他の欲は近頃抑制され気味の一方で、食欲だけは元気で困る(ただし緊張状態にある時は、食欲も完全に消える)。人がいる場所と同輩のいる研究室は意外に悪くなかった。色々な人がいる。

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明日からある楽団の合宿(土日の予定を土曜だけ行き、日曜は論文書きに帰宅)の為に、小さな洗顔料等を買い足して帰宅。ちまっこいものが好きなので、旅行用の小さなチューブに入ったのやら試供品の小瓶やら、かちゃかちゃと袋に詰め込んで喜んでいる。
発泡水でお腹を膨らませる為に(夏に折角凹ませたのだが、秋とストレスが過食の欲望を煽る)アップルタイザー(100%林檎果汁入り炭酸水)とぺリエのライム味を飲んで、他の食べ物の事を忘れようと頑張る。ペリエのライム味は、無香料のものより飲み甲斐があって気に入った。
ラヂオから「茶色の小瓶」が流れてきた(薬品用の小瓶を思い浮かべたが、正しい想像ではないのだろう。理科用品好きの妄想である)。『いつもポケットにショパン 2 (集英社文庫(コミック版))』で小さな男の子がピアノで弾きながら歌っていた曲で、どんな曲なのか今まで知らずに気になっていた。聴いてみればよく耳にする曲、というもののひとつだった。グレン・ミラー、と云われると浮かぶ曲があるが、やはり曲名は知らない。

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漫画を思い出したら読まずにはいられなくなる訳で、つい手に取って読み始めてしまった。この当時の少女漫画に多い、親子関係が大いに筋に絡む流れだが、主人公が単なる有名ピアニストの娘から一人のピアノ弾きへと育っていく過程が興味深い。主人公の母親が彼女には珍しく公開レッスンを開いた際、キャベツの千切りを思い出して、と或る生徒に指示を出す。が、その生徒は手を傷つけないようにという母の配慮で、一度も包丁を持たされた事が無かった。うちの子にそんな指示を出されても、という生徒の母に対して、うちの麻子(主人公)はシチューが得意です、と誇らしげに云い放つシーンが気に入っている。皆に(音楽を)分かってもらうには普通の生活が必要、ピアノの音だけではなく他の音を音楽に変え、よく耳をすます事だと描かれている。

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なぜここまで日本の若者はパスタが好きなのだろう、と思いながら今日もパスタを食べた。蕎麦屋に一人で入って美味しい蕎麦が食べたい、店の親仁に睨まれずに(そういうイメージがある)。これからの季節はうどん、と書くと深夜の空腹に追い討ちがかかった。大学近くの隠れた名店に、またカレーうどんを食べに行こう。
古都で初めてにしん蕎麦を食べた時、出汁にとろみがついている事にまず驚いた(にしんが美味かったかどうかは忘れてしまったが、出汁の美味さは覚えている)。とろみのないにしん蕎麦もあるのだろうけれど。それからというもの、餡かけ、という食べ物を無意識に選択する程に好むようになってしまった。自分でもよく分からない経緯である。