何とかする、の何とか.

中間発表への準備は何とか間に合い、只管読み上げるという方式の発表に臨む。自分くらいはプレゼンテーション様の発表をしたいと思っていたが、結局時間がなくだらだらと読み上げるだけの従来式に甘んじてしまった。こんなレベルは院生として恥ずかしいので、次回は何とか頑張る。
発表前の休憩時間と発表後の質疑応答時間に、阿相教授*1から指導と方針の質問を受ける。他の生徒によれば「厳しい」教授の指導にも、受けているうちに慣れてしまった。この方の前では嘘をついたり見栄を張っても、見抜かれる為意味がない。

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何とか終わらせたご褒美に、ひとり喫茶店に行く。打ち上げ飲み会を期待していたが、皆静かに研究室を後にしていった為、お酒を飲み損ねた。ひとり酒をしたいと思う店も、火曜日から木曜日は閉店している。
店に行き着くまでは何とか、睡魔に縄をかけて引き摺りながら道を歩いている事が出来たが、喫茶店の席についた途端形勢は逆転した。
注文の品が運ばれて声をかけられるまで眠り、ナンプラー炒飯を口に運ぶスプーンを取り落としそうになり、咀嚼しながら眠り、コーヒーが冷めるのを待つ間に眠り、お釣りを受け取りながら眠り、その時、ごちそうさまです、といつも通り云うかわりに、はぁい、と意味不明の返事をしてしまった。
そのくせ、欲張って近くの書店で一時間強粘り、ぐるぐる店内を徘徊していた。途中で左足の裏から指にかけて二回程つり、回復したところで今度は右足が酷くつる。
自然の摂理に歯向かって、二日も「ドーピング」しながら起き続けていた罰は、本日中に十分受けた。
門限ぎりぎりの時間に、ぴょこたんぴょこたん、とつった右足をかばいながらバス停に歩き出した。明日は明日の風が吹くだろう。

*1:口癖「あっそう。」に由来する仮名。