先に続いていくもの.

今日も、お節料理とお雑煮、餅をいただく。お節料理は、半分何処かで買ったものなので、何日も食べていると高血圧に陥りそうだが、病み付きになる。
年の暮れに古書店からいただいた武満徹のポストカードのうち二枚を、師匠とひと宛てに書いて出してきてもらう。記念の年は過ぎてしまったが、良しとする。中心部分で留められた五色の紙に描かれる図形楽譜*1から、一体何を受け取れば良いのだろうか、と暫くカードを見つめたが咄嗟には閃かなかった。

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壁に掛けたままだったカレンダーを塵箱に入れ、古い手帖から今後の予定とその他大切なあれこれ、読みたい本リストを新しい手帖に写し取る。
ペンを握って紙に文字を書く事を、思えば時々しか行っていない。その「時々」も、気が競ってつい字が雑になり、読むか読めないかの略字にまで乱れてしまう。もっとゆっくり丁寧に、字のひとつひとつを愛しむ様に、手で書く事を思い出さねばならない、と考えながら、白い紙に何列か文字を書いた。時間を忘れる。

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父が「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(期間限定) [DVD]」を観だしたので、つられて観る。ジョニー・デップオーランド・ブルームという二大人気俳優には、さすがに引き込まれる。
俳優に入れ込む時、その俳優自身が好ましいのか、もしくはその俳優が演じている役柄が好ましいのか、どちらだろう、と考える。区別せねばならない。出来る事なら、お話の中の人よりも、俳優を好きになりたい。どんな事を考え、どんな経験をし、どんな思いで何かを表現しているのか、知りたいと思う感情が湧いてくるのが嬉しい。
妙な具合なのにぴったりとはまる演技をするジョニデはどこか繊細な印象で、優等生的演技に一物引っ掛けてくるオーリーは、テクノフォーブらしくテレビさえ手元に置かないそう。

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インターネット、という情報への貪欲さをいつか捨てようと思う。いつかとはいつだろうか。

*1:「ピアニストのための《コロナ》」