カーテンは開けない.

それからはスープのことばかり考えて暮らした』『Bolero―世界でいちばん幸せな屋上 (ミルリトン探偵局シリーズ 2)』を読んでいた様に思う。即席スープを買いに格安スーパーに出かけて、暗い自室で啜っていたところ、母に、そうしているとまるで引きこもりやんかあんた、と云われた事を覚えている。
本当に、究極のスープを作りたくなる一冊、及び、洋菓子屋に走ってパイ生地で出来たお菓子(出来ればミルリトン)を買って食べたくなる一冊である。ベルベットの手触りの、小さな黒猫が一匹、側にいる事が望ましい。