それでもそらは青い.

uopus2007-02-05

何かとても重いものに乗っかられて、息が出来ない、という夢にうなされて目覚めると、枕元の本が目に入った。先日買って大事に読み進めている『愛情生活』に、cowbooksのカヴァアをかけた本だった(この書店のカヴァアは、大事な本にしかかけない)。何かとても重いものは、本だったのだろうか。それとも“LOVE”の方だろうか。ちなみに、この夢の前は、ムツゴロウさんからの例の舐める様なキスから逃れようと、四つん這いになって必死に土手を駆け上がる夢を、後には一日中物思いに浸らせられる様な悩ましい夢を見た。よって一日はすでに疲れを抱いた状態で始まった。

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快晴のそらを見上げて、そらはこんなに青いのに心はこんなに暗いなんて、と母がこぼした。うんうん、と頷いて、知っているよ、と無言で返事をする。
セレクトショップの様で洒落た書店に寄っても、いつもの古びた古本屋で埃っぽい本の列を目で追っても、一向に物を考える事が出来ないので、いっそ流れに身を任せる事にした。ふらふらして精神的に不安定なのは、単純に、身体の調子が変化する時期だったからだ、と後々気がついた。布団を被って、数度唸り、意識を飛ばすに限る。
洒落た商業施設の中のデリで、矢鱈と高価な、マカロニ入りスープとオイルを浸したフランスパン二切れを、空腹に入れて、歩き出す。高級そうな絨毯は慣れず歩き難く、時々ヒールをとられてつまずきそうになる。