うまく使えないもの.

ノートをうまく使う事が出来ない。
どんなに気に入ったノートであれ、目的が無ければ買ったりしない。それなのに、いざ使おうとなった時、そのノートが愛し過ぎる余り、どうしても使えなかったり、使い始めたものの、字や一旦決めた使い方が気に入らず破いてしまったりする事が多々ある。よって、気に入りのノートを最後まで使い切った試しがほぼ無い。
この日記を再開するにあたり、空いた時間を利用してまず紙面上に日記を書き上げよう、と決めたのだが、これに書こう、と決め鞄に入れたノート(cowbooksという、愛する書店のロゴが入ったつばめ謹製ノート)を、今日結局白紙で持ち帰って来た。肝心な時に足が竦むのだ。結局、いつも持ち歩いているMOLESKINEの無地手帖につらつら書き込む。鉛筆の滑りが良く、クリーム色がかった紙が目を疲れさせない。
月の中頃は、仕事がない。終に耐えかねて、仕事中に手帖に向かって鉛筆を動かす事にした。今時鉛筆で黒い手帖に何やら書き込んでいる(しかも必死で)姿は、他人の目にはさぞや奇妙に映る事だろう。しかも付近を通ると咄嗟に隠す、という恥らい様は何事か、と思われても仕方ない。

                    • -

高級商業施設の、ティファニーだのグッチだのが入っている階にあるラウンジカフェで、一杯800円のカフェモカを飲んだ。
客が少なくソファーがあまりにも気持ち良さそうで、何より薄暗かったので(この施設は、少しでも陽がかげり始めるとすぐ、照明が危ない程薄暗くなる)、つい立ち寄ってしまった。
座って暫くすると、身なりの良い外国人がやってきて、店員にテーブルをセッティングさせている。そのうち、小さな花のブーケが4つ並んだ。
重要なお客か祝い事か、何事かと思ったところで、その外国人は花を回収して去った。
みすぼらしい女の子が、身の程知らずの場で、知らず知らずのうちに営業妨害していたとしたら、謝罪したい。