刻み生姜にごま塩振って.

前日の晩に拵えた焼き饂飩を、白い琺瑯の弁当箱に詰めて持っていく。醤油仕込みのそれは、やさしい味がして冷めても美味しい。薄紅色の刻んだ生姜が、目にも舌にも爽やかである。他の誰に食べさせる訳もないので、冷蔵庫にある野菜やらを何でも刻んで混ぜ込む自由があり、一人分のお弁当作りは楽しい。豚肉もキャベツもなくがっかりしたが、開き直って竹輪(肉が無ければ魚があればよろしい)やら人参、ピーマン、しめじ等炒め物の代表をばらばら入れる。強火で作る料理も、きっぱり潔く、元気が出るので好きだ。
白飯を食べない女は離婚(!?)される、と女性雑誌に書いてあり、一瞬心臓が余分に収縮した。白飯は好きだけれども、あまり食べ過ぎては目方に多大なる影響を及ぼす食べ物だし、たまには白飯以外も食べたいし・・・という事は考えてはいけないのかしらん。
案の定、お弁当に焼き饂飩はあり得ないと思う、と或る男性に云われた。素敵なお弁当だと思ったのに。