それから.

今いる部署に配属されて、約二ヶ月が経った。自分では別段期間等気にしていないが、上司にとっては「そろそろ」の様で、一人呼び出されてみれば調子伺いだった。毎日が嫌で嫌で仕方がない、と嘆く同世代がいる中で、これ以上恵まれた環境をどう望めというのだろうか、と云いたい。仕事を淡々とこなしてもらって、こちらとしては助かっている、と云われる事が、自分にとっては大層助かる。
ただし、居心地が良すぎて成長がない事と、すこぶる暇である事が自分なりの悩みの種ではある。「そろそろ」先を考えても良い頃かもしれない。
何時だってやりたい事が多過ぎて、どれから着手して良いものか困るのだ。

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今日から社名が変更になり、新しい社名を電話で名乗る度、相手の躊躇いの間、或いは笑い声が聞こえる。何が可笑しいのかちっとも分からないが、恐らく舌足らずさを笑われているのだろう。発音し難い社名にするなんて、酷い。舌を噛まない様にゆっくり発音しようとすると、必ずといって舌足らずになるか、詰まる。上がったり下がったりの調子を変えるのが良さそうだ。

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事務職なのにもかかわらず、携帯電話が支給された。勤務時間外も持ち歩かねばならず、鬱陶しい。少しでも手に取り易くする為に、奈良美智の画を早速取り込む。ぺろ、と出した小さな舌が愛らしい画にした。
蓋の部分が、ぽわ、と円形に光るのは気に入っている。