面白きこと.

電車の窓辺で頬杖をついていると、ゆっくりとすれ違っていく電車で同じく窓辺に頬杖をついている何人もの観客の顔が見えた。
人から覗かれる心配がない、とあってか、各々比較的正直な顔をしている。疲れた顔からアンニュイな顔、窓の外に好奇心を抱いている顔、様々ある。頬杖の付き方も人それぞれである。
揃いも揃って同じ方向に顔を向け、茫としているのが可笑しい。電線に並ぶ雀より、ずっと観察し甲斐があり、又ファニーである。