抗えない事実.

楽器を買い換えたので、普段の基礎的な練習に加えて、楽器の性質を把握する作業に忙しい。レッスンの半分近くは、その作業で終わってしまった。分不相応な楽器を手にしてしまった印象は拭えないが、手なづけていくのは面白い。
基本的に、身体と楽器に自然に接すれば、すべてうまく行く様に出来ている様だが、運動神経と脱力の感覚が鈍い者には、そうそう事は簡単に済まない。気長に真摯に向き合うしかない。プロではないのだから、時間はたっぷりある。

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予感は朝のうちからあった。と或る人の事が不意に頭を過ぎり、その人が居るであろう場所に向かう予定があったから、必ず視界の片隅位には入るだろうと。真っ向対立に怯えながら、予定をこなしに足を進める。
そういえば煙草を始めた、と以前覗いてしまった日記に書いてあったっけ。商店街ですれ違い無音で追い抜いていった、相変わらず真っ黒な後ろ姿が一瞬傾いだ時、煙草が見えた。会ってしまうもの、思い出してしまうものは仕方ないが、無意味にも腹を立てている自分が腹立たしい。こんちきしょう。