イカントモシガタシ.

肌がどうしようもなく痒く、おちおち寝てもいられなくなったので、先月皮膚科にかかった。父が度々お世話になる総合病院の、皮膚科の中でも父が実際にかかってみてよく診てくれた医者に診てもらうも、非常勤で水曜午前中しか診る事は出来ないというので、ビタミン剤5週間分と塗り薬2本をまとめてもらって来た。鞄から溢れかえる薬の量を見て、余計に具合が悪くなる思いがした。
投薬とこまめな洗顔だけでは心もとなく、又何だかあまり身体にはよくない気がしたので、毎日ヨーグルトを食べる事にした。
あの真っ白さ、独特のやさしい酸っぱさに安心する。味付けされていないヨーグルトに付いてくる砂糖は、医者にかかると飲まされる粉薬に似ている所為もあってか、ヨーグルトには薬の様なイメージがある。白さといい、どこか具合を悪くした時に食べようと思う事といい。
以前「ヨーグルトパック」と銘打たれたパックを試してみたが、大して効果は無かった様に思われる。ヨーグルトのカップから、縦に二つ折りして使う例の紙スプーンで、ヨーグルトらしきものを取り出して顔に乗せるのだ。直接塗るのと身体の内部に浸透させるのとでは、効果が違うのだろう。
肌はいっこうによくならないものの、心なしかお腹周りの調子は内外共によろしい。

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出掛けた先で浮かんだ文章を書き留めたチラシやら、仕事中暇に殺されそうな時(こんな事態が会社で起こるのはおかしい、という程に、此処一ヶ月半ほぼ仕事がない)仕事をする振りをしてPCで編んだ文章を片面のみ使用済みの紙に印刷したのやらを、手帖に無造作に挟んだままにしてある。あまり格好の良いものではない上に、バンドを外すとばさっと手から紙がこぼれ落ちそうなので何とかせねばと思う。が、手帖の扱いは決して丁寧過ぎず、無造作なのが良い、と思い込んでいる為、どうしたものか、と今日も一日、もっさりと無精な格好になってしまった手帖を眺めていた。表をじいっと見、次は裏を向けてじいっと見、撫でて汚れを落としてみ、頁からはみ出た紙の背をざざっと一寸摘む。
さて、どうしたものか、と考える。

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仕事中あまりに暇だが、遊んでいる訳には勿論行かず、自分だけ暇そうにしているのも我慢ならないので、何もする事がなくともPCには向かっている様にしている。PC上の「メモ帳」を開いて、フォントを8に設定し、片仮名で文章を打ち込んでゆく。
タトエバ、コンナフウニ、ウツノデアル。コウスレバ、キュウニダレカニガメンヲノゾカレテモ、トッサニヨメルマイ。
恐らくやっと、今週後半位に部署整備が完了するので、仕事が来る。しかし行き成り暇な日々から多忙な日々に移行するとなると、我が脳と他の身体の部位が状況についていけるのかどうか、甚だ心配である。
どん臭い人間は、そんなにうまい事、出来ていないはずである。大昔、俊敏な機能をどこかに置いて来てしまったのだから。