本の行方.

めばるの骨は未だ抜けず、時々えずく。非常に厄介。
昨日何かの拍子にふと、坂口安吾の『堕落論』が読みたい、と思い立った。売りに出す本を引っ張り出す作業のついでに、恐らく部屋のどこかに埋もれているはずの『堕落論』を目指して本の山を切り崩してみたものの、どうも見当たらず。売ってしまったのかもしれない、と諦めて、再度購入することに決めた。amazonで検索すると、新潮、角川、集英社、岩波、の4社が文庫で出していることが分かった*1。翻訳ではないから、どの版でも中身は同じなのであろうが、表紙のデザインが勿論違うので、どれにしようか大いに迷っている。流行の新潮か、変わらず懐かしい角川か(以前持っていたものとデザインは同一)、他の作品も読める岩波か。こういう時に全部買ってしまえることを、「大人買い」と云うのだろうな。しようもないけれども、決められない。
本を掘り出しているうちに、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』が二冊見つかった。ぐえ。