濁流の中の静けさ.

また腹の大きい猫を見かけた。出産ラッシュはまだ続いているらしい。今年は猫のベビーブームなのかしらん。
何ヶ月も眠りが浅く眠った気がしない上に、夢ばかり見ているので眠っても疲れている。 よって、徹夜明けか徹夜に近い睡眠しかとらなかった翌日に爆睡する事で、欲求不満と睡眠不足の解消、疲労回復をまとめてやっている。今日は16時に帰宅しそのまま21時まで眠り込んだ所為で、些か気分が良い。そしてまた、このままでは徹夜である。危険過ぎる。
夢の中で、いつも楽しみに通過している、野良猫コロニーが出てきた。いつも通り近づいていくと、猫が一匹、道路で干物になっていた。毛並はそのままに、薄っぺらになり乾いていた。呆然と眺めながら、結局何もしてあげられないのだ、とぽつねんと呟く。好きなもの達も、やがてはやはり死んでしまう。
起きる直前に見た夢では、ひとが部屋の配置図を描いて、嬉しそうに見せてくれた。正方形の部屋に本棚と私のアップライトピアノが置かれ(殆ど部屋のど真ん中に)、その間に、変に長細く描かれたひとが寝転がっていて、私は玄関近くでやはり細長くなってごろごろしている。なぜこんな夢を見たのか、全く見当がつかないし、また別段感慨もない。引退した部の先輩がご結婚されると聞いて、無意識のうちに自分なりの「誰かとの暮らし」を考えたのかもしれない。 自室がごちゃついているので、必要な設備以外は本棚と楽器しかない部屋は、確かに憧れる。
ピアノを置く事が出来れば、本当に嬉しい。
先日喫茶店で流れていた、ブルグミュラーの「アヴェ・マリア」が頭から離れない。久々に弾いてみたくなった。練習曲、という位置づけに止まるには惜しい程、その調べは美しく、とても静かな曲なのである。